ねじ(ボルト|ナット)・ばね(スプリング)の業界新聞。
金属産業新聞社

文字サイズの変更
ウェブ サイト内

時評

時評 > ねじ

展示会で重要な地域・分野・客層

10月から11月にかけては、製造業をはじめ産業分野の展示会が多く開催される。本紙でも各記者が取材に回るが、行政(主に地方自治体やそれらに関連している団体)・組合や協会のような同業者団体・信用金庫・専門の「イベント会社」―と官民問わず、規模や出展・来場対象者(客層)は様々だ。

一例として興味深いのは、本紙10月20日号でも掲載の「燕三条ものづくりメッセ」だ。元々江戸時代から鍛冶屋が多かった為、金属加工業が盛んな地域と云うのもあるが、19回目となる今回は燕市・三条市内の企業からは125社(昨年開催の前回は123社)、両市以外の新潟県内からは54社(同・34社)、県外では東京都及び東京商工会議所により会場内に都内企業のブース区画が設けられ、主に関東から中部地方にかけて72社(同・84社)で、合計251社(同・241社)が出展し、来場者数では前回の8651名から1万1267名に増加している。

「金属加工の燕三条」という地域ブランド・イメージと地元の公共団体※この場合では主催の「(公財)燕三条地場産業振興センター」の活躍により、市区町村単位で一都道府県以上の規模・求心力を持っている事がうかがえ、前回・今回と出展した両市内にある企業に出展後の効果を聞くと「前回開催時には東京からの来場者が見学後に、注文(取引)に繋がった」―と話しており、地域を超えた商談のきっかけづくりにも役立っている。

一方で東京及び周辺の企業が都内で開催の展示会に出展後でも、期待していたほど「手応え」が無かったのか「やっぱり専用の大規模会場でやるような展示会でないと」「製造業以外の分野もあって地方の物産(食品等)の販売もあり、一般消費者も入場可能な為に客層が広過ぎる」という意見も聞く。

「都内で開催」と云っても必ずしも全国区とは限らず東京ローカル≠セったり「分野・規模・客層」において様々だ。また大規模会場での展示会となると、製造業のみであっても分野が幅広くなりすぎる事もあるが、その一方で自社が用途として想定・提案している事とは違う使用方法が見出されるかもしれない。

そして一般消費者が来場する事で「手応え」が薄い問題もあるが、ある企業では物販可能な点を活かして「ねじグッズ」を販売し、それをきっかけに企業の知名度向上や本業(製造・販売等)での取引に繋がれば―と期待して出展しているとの事だ。

どこで、どの分野の展示会で、どのような客層に、どの製品・商品・サービスを、どのような用途として提案アピールするのか―企業としては出展するからには「手応え」のあるようにやはり下調べが重要だ。

2017/11/27 金属産業新聞