熱中症に気を付けよう

2020年1月12日

 本格的な夏と言えば、キャンプファイヤーか花火大会か?冷やし中華か?確かにキャンプも花火も楽しいし中華も美味しいが、懸念せねばならぬは熱中症の季節がやってきたということだ。もっとも、すでに五月の連休の時でも運ばれる事例が多くあったが、気温がさらに増すこれからの季節は益々用心せねばならない。
 よく高齢者に多いと言うが、確かに確率的・人数的にそうではあるのだが、年齢を問わず若年層だって、学校ではクラブ活動の途中で倒れたり、職場では仕事の作業中に緊急搬送されたりすると言うではないか。若いからといって油断は禁物である。熱中症の予防は年代問わず、心得ておくべきだ。
 ところで海水浴場では、早いところでは、7月15日の海の日を待たず早めに海開きをしたとのことだが、今年の7月は曇りの日が多くて、特に週末に晴れの日が少なく、来客数が減っているとのことである。されども、曇りだからといって熱中症にかからないか、と言うとそうでないところが困りものだ。水分不足や塩分不足であったり、日ごろの疲労が蓄積されていたりすると、そこに高い気温が加わることで、発作のごとく意識障害を起こす危険性がある。たとえ曇りの日でも用心しよう。余談だが、晴れの日ならぬ「はれのひ」の社長は何とか捕まって良かった。アメリカに逃亡して帰国して捕まったのだが、逃げ疲れてしまったのか?しかし一審・二審とも懲役2年半とは余りに量刑が軽すぎやしまいか。熱中症は軽いほうが良いが、はれのひは許さん。
 話を戻そう。思えばいつのまにか「熱中症」と呼ぶようになったが、かつては「日射病」と呼んでいた。きっと40歳以上の方であれば、そうそうと頷かれるのではなかろうか。これは、日射病だと戸外での症状のように誤解されてしまうからに他ならない。経済的にエアコンや扇風機を所持できないのであれば分かるが、所持しているにもかかわらず、かたくなに使用しようとしない人達が運ばれる事例が社会問題化したため、これに警句を発するために呼び名を変えたのだ。
 企業で気をつけねばならないのは、やはり何と言っても工場内だ。熱に弱い家電製品では、箱(躯体)の内部にファンを数か所取り付けて、熱の流れをあらかじめ設計に組み入れている。工場も同じ様に箱(建物)なのであり、中で働く人間も熱に対して脆弱だ。扇風機や排気口の設置場所に関しては、どこから建物内に空気(風)が入って、どこを経由してどこから熱を逃がすのか、熱が溜まらないように経路を計算しておかねばならない。新しい工場でなくとも旧式の工場でも計算次第で、空気・熱の流れを再設計できるはずだ。

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